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私達はコミュニティ、対話、実験に対してオープンです

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リモートで実行できる役割のためのスマートワーキングの実験プロジェクトが2020年に発足されました。これは個人の福利厚生と企業風土を改善し、スキルを磨く目的で、柔軟性、自律性、努力、責任感に基づいた企業の文化的成長を促進するためのプログラムです。

当社の成長計画には地域コミュニティも関与・参入しており、このことは、当社の社会的持続可能性政策の柱の1つです。このため、当社のオフィスはオープンな場所となっており、共通善への関心、芸術、セラミック、美しさ、そして私達が暮らす地域への情熱を共有する顧客、協会、地方自治体と常に対話しています。

クロジョーロ、コミュニティに開かれた当社のスペース

2015年、会社創立80周年を機に、「クロジョーロ」と呼ばれる当社最古の生産施設を修復し、多機能スペースに変えました。施設の名称はサッスオーロにある会社の最初の工業用倉庫を最先端の研究センターに変えたフィリッポ・マラッツィ・ジュニアにオマージュを捧げたこの施設は、国際的なアーティスト、建築家、陶芸家が素材の独創的な使い方を自由に実験できる場所となっています。

2017年以来、クロジョーロはサッスオーロ市の文化シーズンを開催しています。コミュニティ全体に向けられたこれら全てのイベントは無料です。

ジョアン・フォントクベルタの「クリオーザ・メラヴィリオーザ」

レッジョ・エミリア博物館のためにジョアン・フォントクベルタが手掛けた「クリオーザ・メラヴィリオーザ」は、セラミックスラブで実現された初の常設公共芸術作品で、誰もが利用出来る風通しの良いファサードに設置されました。高さ16メートル、幅6メートルの壮大な共同芸術作品は、市民から送られた 12000枚の写真で構成されており、これらの写真をアーティストがマラッツィと協力して30枚の大判セラミックスラブに変換しました。

「私はこのタイプの作品をドキュメント-モニュメントと見なしたいです」ジョアン・フォントクベルタは力説します。「ドキュメントなのは、これが社会と文化の一種の透視図だからです。モニュメントなのは、これが時間の経過の証でもあるからです。数世代後には、クリオーザ・メラヴィリオーザは記憶の共同カプセルとして認識されることになるでしょう。」

サイモン・スターリングのメタモルフオーコ展

メタモルフオーコ展に際して2023年1月31日にモデナのギャラリーエステンシで幕を閉じた「ティントレットの光の下」で、私達は英国人アーティストのサイモン・スターリングと協力して魅力的な作品を制作しました。

このインスタレーションは、ティントレットの絵画の周期と、ギャラリーエステンシの資料館から回収された木版画や現代作品を結びつけることで、私達に気候変動の影響について考えることを促しました。アーティストがデザインし、マラッツィが実現した特殊な磁器質製床は、作品の重要な要素となっています。

アーティストはセラミックを白いキャンバスとして使用し、そこにティントレットの作品に登場する人物達と対話する自然の要素を描きました。それぞれが異なる60近くの装飾が、貴重なモザイク芸術を作り上げています。その結果、誕生したスターリング設計による円形の空間では、訪問者がそこを通りながら、頭上に吊り下げられたティントレットの傑作を鑑賞し、その雰囲気に浸ることができました。

ルイジ・ギッリ。ザ・マラッツィ・イヤー 1975 – 1985

「ルイジ・ギッリ。ザ・マラッツィ・イヤー1975-1985は、ほぼ未発表の作品ばかりを集めた作品集です。ルイジ・ギッリとマラッツィのコラボレーションの成果であるこれらの作品は、ほとんど展示も出版もされることのなかった限定版の写真やプリントで、エミリアの会社のアーカイブに数十年間保管されていました。

マラッツィ・の尽力と、「ルイジ・ギッリ」資料館の協力により、これらの写真は、貴重な作品集、詳細なウェブサイト、そして巡回展によってアーティストを評価を再確認する重要なプロジェクトの要となりました。巡回展は、レッジョ・エミリア市立博物館の展示ホールで展示され、この機会に、フォトグラフィア・エウロペア展2021にもカメオ出展されました。その後、作品展はギャラリーエステンシによってサッスオーロのドゥカーレ宮殿にある「巨人の間」に移され、最後はパリのイタリア文化協会で締めくくられました。

「無限。ルイジ・ギッリの世界」、マッテオ・パリジーニのドキュメンタリー映画

2022年、映画界において、私達はレッジョ・エミリアとモデナで生まれ育ったイタリア写真界の巨匠に捧げられたマッテオ・パリジーニのドキュメンタリー映画「無限。ルイジ・ギッリの世界」を支援しました。ローマ国際映画祭2022で紹介された後、このドキュメンタリーはイタリアを代表する秋の映画祭や芸術の地を巡るツアーの主役となりました。

アルトリブーネ最優秀企業賞

2022年、当社はアートと現代文化に特化したコンテンツとサービスにおいて、イタリアで最も権威のあるプラットフォーム、アルトリブーネによってアート分野に携わる企業に与えられる最優秀企業賞を受賞しました。

この賞は、様々な理由でこの地域で活動する機関、文化団体、病院、非営利団体を活発に協力・支援する当社と従業員の取組みを表彰するものです。

コミュニティと最も弱い立場にある人々の支援

私達は各機関と協力し、自転車道、公園、特に若者と疾患や障害を持つ人々を配慮した、地域全体に利益をもたらす措置など、市民を対象としたプロジェクトの実施に参加しています。

2022年、当社は、在宅支援サービス用のポータブルECG 2台と、全身性疾患に苦しむ人々のための地元の医療施設の外来診療所で使用するための最新世代の網膜計をモデナ地方保健局に寄贈しました。またセラミック地区の他の8企業と共同で、サッスオーロ病院に対して最先端放射線診断システムの購入資金を提供しました。さらに、サッスオーロのブルークロスのために障害者輸送用救急車を購入し、「プロジェッティ・デル・クオーレ」に貢献しました。

当社は、リンパ腫およびリンパ増殖性疾患の治療のための科学研究を行う非営利団体、イタリアリンパ腫財団(FIL)の支援を継続しており、赤十字社とブルークロスがトレーニングおよび更新活動のためにピエトロ&マリア・マラッツィ育成センターを常に無料で利用できるようにしています。

カターニアのカーザ・アッブラッチョ

シチリアで当社は非営利社会福祉団体LADが指揮する「カターニアのカーザ・アッブラッチョ」プロジェクトのパートナーになりました。私達は、重い腫瘍性疾患や白血病に苦しむ子供達のためのホーム、創造性を刺激し、痛みを取り除くことができるこの場所のために床タイルと壁タイルを無料で提供しました。フロンティーニ・テラナ建築スタジオによって設計されたこの建築作品は、その卓越した特徴によって、国際建築家連合、国家建築家評議会 P.P.C.、国立バイオ建築研究所、フェデラルキテッティ、シチリア州、InArchシチリア、INBARの後援を獲得しました。CasaClima Nature認証を目指して採用されたエネルギー戦略により、建物はnZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)カテゴリー、すなわちエネルギー効率に優れた建物に分類されることが決まりました。